裸婦の目触れろ、白蝮踏め

安酒と薬にどっぷり漬かってラリりながら書いてるオナニー文章です

愛している貴方に、


私は貴方よりも死を愛していた。

喜びと緊張を感じながら貴方に会いに行くその時も、ドキドキしながら手を繋ぐ時も、息継ぎも忘れてキスをする時間も、ずっとずっとずっと頭から離れなかった。死が頭から離れなかった。

貴方はいつか、「長生きするも早めに人生を切り上げるも、君が幸せなら自由にすればいい」と言ってくれた。
それでも多分、こうしてひとり命を絶つことは、支えようとしてくれていた貴方への裏切りになるのでしょうね。

愛していました。世の中で三番目に。
一番は死、二番目は生、三番目が貴方でした。
世界で一番好き、なんて大嘘を何度もついてしまったこと、本当に申し訳なく思っています。

何度か冗談で一緒に死のうかなんて笑ってみたことがありましたが、いざそれを目の前にしたとき、一緒に来てくださいなんてあつかましいことは云えませんでした……あるいは、私が欲深すぎるあまり、貴方を忘れてひとり死に飛び付いてしまったのかも知れません。仮にそうだとしてそれは一瞬のことでしたが、同時に永遠の罪でもあります。

精神世界や哲学の類いに学がないので言葉に表すのが難しいですが、私は私が死んだあとの世界の存在を信用していません。けれど、うまく馬鹿にもなれない私はきっと間違っているのだろうとも分かっています。
できることなら、私がいなくなったあとは私の存在があったことそのものが全てフラットに戻って欲しいのですが、年を経てずる賢くなっていくにつれ、それが叶わないと察していました。

だから貴方に私を忘れてもらう方法は、きっと貴方が幸せになることひとつだと思います。
なんたる皮肉だろう、私をよく知っている貴方なら分かってくれる筈ですが、私だって嫉妬深くてネガティブな「人間」なんです。私を差し置いて幸せになるなんて、狂いそうな程に嫌です。
それでも、私を忘れてほしい。なかったことにしてほしい。
最後のお願いなんて柄ではない私ですが、これだけは言い残しておきたかった。

大好きでした。
貴方がくれた時間は、人生で紛れもなく一番の宝物と言えます。ありがとう。





……みたいな手紙を残して死にたい。
明日の予定はなんだったかな~